中央道笹子トンネルの天井板崩落事故、まずは犠牲者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
「冥福を祈る」などとタイプするのは簡単ですが、書いていてそらぞらしさをぬぐえません。自然災害ならともかく、今回の事故はおそらくかなり高い確率で点検方法の不備による人災。いくら我々が懸命に冥福を祈っても犠牲者の魂はなかなか浮かばれるものではないだろうと思います。一刻も早い原因究明と、同種のトンネルの徹底的な点検を望みます。
さて、私たちスキーヤーにとってもこの事故は他人事ではありません。関越道に比べれば利用頻度こそ低いものの、首都圏に住むスキーヤーにとって中央道は各スキー場への重要なアクセス路のひとつ。八ヶ岳周辺、御嶽山周辺などの南信・木曽エリアは中央道が頼りですし、志賀・白馬エリア、その先の北信エリアへも中央道ルートは有力な選択肢のひとつ。
その中央道の寸断は、私たちスキーヤーの行動に大きな制限をもたらすばかりでなく、周辺スキー場の経営にも少なからず影響を及ぼすことは想像に難くありません。東日本大震災による出控えムードの痛手から立ち直ろうとしているスキー場を再び不運が襲うことになったわけです。
つい最近のエントリで私は「今シーズンは八ヶ岳・蓼科エリアのスキー場にも積極的に足を運びたい」と宣言したばかり。この宣言を、スキー場の窮状がわかっていながら軽々しく撤回してしまっては男がすたるというものです。むしろなおさら「俺が行かねば!」という気持ちになってきています。しかし果たして本当にたどり着けるのか。
下り線での対面通行を検討しているという情報もありますが、同時に施工した同じ構造のトンネル、つまり双子の兄弟の片方だけが今も安全なままとはさすがに考えにくいですし、仮に点検の結果が「異状なし」だったとしても開通を急がず前倒しで部品の交換や補強を行っておくべきでしょう。
もちろん下り対面通行が実現したとしても激しい渋滞は必定でしょう。ここの通行が現実的でない場合は一般道への迂回を考えなければいけません。想定できるルートは、
(1) 国道20号線(甲州街道)
(2) 河口湖IC→国道137号線(御坂みち)
のふたつでしょうか。北を迂回する大菩薩ラインはさすがに遠回りすぎる&険しすぎるので含めていません。さらに奥の手として
(3) 上信越道から南下
というルートもあります。八王子から八ヶ岳へ行くのに上信越道を使うなど平時であればとうてい正気の沙汰とは思えませんが、中央道からのルートに一時間以上ロスがあることが確実な場合には現実味を帯びてきます。
う〜ん、どのルートもめんどいししんどいな。
さすがに上下線の早期復旧は望めない状況ですが、せめて下り線対面通行をどうにか年内に開通してもらって、ド早朝または深夜出発で渋滞回避、というパターンに落ち着ければよいのかな……。