2012年12月17日

グラトリ(笑)の練習など。

先日のエントリで書いた、「最近私がちょっと気になっている滑り」について。

日曜日に丸沼で滑った際、ラスト一時間ほどは緩斜面でひたすらあることをしていたのですが、なにをしていたかと申しますと、グラトリの稽古をしておりました。

$せめてひとなみに。-グラン・トリノ

泣けるぜ……

そうです。クリント・イーストウッドが主演の映画「グラン・トリノ」。いや違った、グラウンド・トリックでした。

スノボの青少年たちがゲレンデ上でくるんと回ったりぴょんぴょん跳ねたり(そのうち何割かはその場ですっ転んだり)している、あれです。フリースタイルのスキーやスノボが、キッカーなどのアイテムではなくゲレンデ上で行うイカス小技のことです。グラウンド・トリック、略してグラトリ。

スキーの主要な楽しみは前進しながら左右にターンすることで、このワクの中で競技スキーはスピードを、基礎スキーは合理性や美しさを追求していくわけですが、フリースタイルスキーの場合は「前進しながら」という前提すらもはや存在せず、後ろを向こうが回ろうが跳ねようが、どう滑ろうが自由。だからフリースタイル。

競技でも基礎でもフリースタイルでも、それぞれの道をきわめようと思っている人はほかのスタイルになどかまっているゆとりはないかもしれませんが、私の場合はどれかをきわめようなんて毛ほども思っておりませんので、つまみ食いし放題です。

実を申しますと、フリースタイルの小技はかねがねできたらいいなと思っておったのです。私がふだんゲレンデにいるときの格好はおっさんスキーヤーそのもので、フリースタイルなどとは限りなく無縁ないでたちなのですが、でもそういう人物がさりげなくゲレンデでクルッと回ったりしたら「あれっ、あのおっさんやるじゃん」みたいな感じになんないかな〜なったらいいな〜と。それに、どんなことだってできれば楽しいしうれしいはず

今回私が練習に励んだのは、それはもう古くからあるテクニックで「ヘリコプター」。板を足元で360度くるくる回す、というトリックです(練習の中身についてはまた後日項を立てます)。ジャンプはせず接地したままで行います。

結論から申しますと、わずかな練習ですぐにコツがつかめ(リフト一本目で早くも成功)、あとはもう回るのが楽しくて緩斜面をひたすらくるくるくるくると回っておりました。もう時計回りでも反時計回りでも360度いけます。2回転(720度)は途中で速度が落ちすぎて止まってしまいそうになりますがなんとかいけます。

ところで、この360度の回転は180度の回転をふたつ含んでいます。前向きから後ろ向きへ、後ろ向きから前向きへ。つまりレギュラーからフェイキー、フェイキーからレギュラーの2通りの方向転換もついでにマスターしてしまえることになります(※フェイキー=後ろ向き滑り。スイッチとも言う)。でもフェイキーの練習はまたいずれ……。

わざとリフト下で練習したということもありますが、やはりリフトからはじろじろ見られていましたね。けっこう視線を感じました。もっとも、ゲレンデ上で何が行われていようがリフト上の人はゲレンデを眺めるものですが。

そして私たちがリフトに乗ってゲレンデをながめると、今度はみんなが同じような練習を始めてる(笑)。私たちを見て「あれやってみよう」となったのかどうかはもちろん不明ですが、真似されてると思っていたほうが何だか幸せなのでそう思っておくことにします。

別項でもたぶん書きますが、このヘリコプターは板のド真ん中に乗り続けることエッジをきちんとはずし続けることが肝要なトリックなので、実は基礎練習としてもかなり効くんじゃないかと思ってます。特に小回りやコブ。いいエキササイズが見つかりました。

posted by Gyochan at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー

2012年12月16日

丸沼でシーズン・イン![滑走日数7]

「さて問題です。丸沼高原スキー場の山頂から見える山の名前は、“日光なに山”と言うでしょう」
知らね
正解です!!

せめてひとなみに。-日光白根山

日光白根山がばっちり見えました

というわけで、今シーズンのちゃんとしたスキー場初滑りを敢行してきました。丸沼高原スキー場です。一緒に行ったのは、会社の元同僚で1級を目指す2級持ちのO氏

あれ? この組み合わせ……

昨シーズンのシーズンインの時とまったく同じじゃね?

なんという進歩のなさでしょう。

まあよいのです。去年やったのと同じことを今年もすることができた。そのこと自体はとても幸せなことだと思います。この一年の間にO氏も私もスキーの技術は少しは進歩してるはずですしね。

丸沼には過去に3回来ていますが、いずれも降雪直後だったり降雪中だったり春だったりして、ある程度やわらかいコンディションでした。しかし今朝の丸沼は全般的にカリカリ。これが丸沼の本当の姿か。斬ろうとしてもストンストン落とされるばかり。板をギャバーッ!ギャバーッ!と言わせながら滑りました。

せめてひとなみに。-好天の丸沼高原スキー場

好天に恵まれた丸沼高原スキー場は春のような陽気。でもバーンはカリカリ。

日中はたいへん天気がよくて、食堂の窓際などは暑いほど。おかげで午後になると日向のコースはうまく緩んでグッドコンディションになっていきました。ただ、オイシイ斜度のバイオレットコースは前半部分が日陰でついに最後までカリカリのままで残念。

ところで一緒に行ったO氏は本来私よりうまいのですが、彼は今日が今シーズン初滑り。一方私はというと狭山でひと通り足慣らしを終えておりすでにポジションが出ています。足元おぼつかなげなO氏をシリメにひょんひょん滑るのは気分がいいですな、フフフ。サンキュー、狭山!

バイオレットとグリーンをかわるがわる滑って午後を過ごし、最後に丸沼いちばんの緩斜面ブルーコースで最近私がちょっと気になっている滑りの練習をしてみました。O氏にもつきあってもらって。

これが思いのほか面白くて、ついついブルーを4〜5回も回してしまいました。この練習で何回も転んでしまい、今は体中が痛い。「最近私がちょっと気になっている滑り」についてはまた項をあらためて書きますのでしばしお待ちを。

ともかく、今年もまずまずの滑り出し! スキーだけに! O氏、つきあってくれてありがとう、今年もよろしく!

posted by Gyochan at 20:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー

2012年12月15日

どちらも左甚五郎の作。

ゲレンデ出撃を明日に控え、板のワクシングが完了。

マイ板の揃い踏みです。

せめてひとなみに。-トップ面

左:初号機・Fischer Progressor 7+ (2009-2010)。最初のマイ板。基礎向けエントリーモデル。クルマにたとえると普通乗用車ですかね。

中央:弐号機・Blizzard G-Force ULTRA SONIC Full Suspention IQ(2011-2012)。オールラウンド中くらいモデル。国産の市販スポーツカーといったところでしょうか。

右:参号機・K2 Iron Maiden(2012-2013)。パーク、オールマウンテンどっちもありのツインチップ板。クルマにたとえるとSUVかな。本日ワクシングを終えました。

どれもベースワックスはいちおう複数種類を複数回ずつ入れてあり(一番念入りにやったのは弐号機ですが)、シーズンインを迎えるにふさわしい滑走面と自分なりに思える仕上がりになっています。やり方はわりといいかげんですけどね

せめてひとなみに。-滑走面

しかし板のメンテナンスを楽しめる性格でほんとよかった。自転車のメンテにも同じことが言えますが、してるとしてないとではわりとちゃんと差があります。念入りにメンテした直後の板は平地で立つのにも少し気をつかうほどです。トゥルントゥルンですよ。これは体験してほしい。

滑走性能ももちろんですが、ベースをちゃんと作っておくとシーズンを通してよく滑ってくれるのがよいです。私の場合はこちらのほうが主眼です、どちらかというと。シーズン中は山に行くのが優先で、そう頻繁にメンテできませんものね。

さあいよいよ明日は弐号機で丸沼に出陣。

今から楽しみで楽しみで。

posted by Gyochan at 15:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー

2012年12月08日

板にありがとう

間もなくシーズンインです。私は来週末から雪山に出動の予定。

プレシーズンのあいだ狭山で足慣らしにつきあってくれた初号機(Fischer Progressor 7+)を、ねぎらいの気持ちをこめてメンテナンスしました。

よく目を立てたスクレイパーで空削りをするとワサワサと黒いカス(汚れのついた古いワックス)が出てきます。入念にブラッシングして、ホットワックスでクリーニング。溶けだした汚れを吸って白いペーパーがみるみる変色していきます。最後にベースとしてガリウム紫を一発入れて仕上げました。

やっぱり狭山は板が汚れます。狭山で滑ったのは6回、それぞれ3時間ほど。所沢とは言え、首都圏の空気が汚いからかな。それとも、造雪に使っている水(地下水?)がそもそも汚いのかな。

初号機は軽くてやわらかく、素直にズレてくれるやさしい板。毎年プレシーズンの足慣らしに欠かせない相棒になっていますが、シーズンインとともにいったん役割を終えます。次に出動するのは春スキー。今年の春はコブにも入ってみたいと思っているので、まだまだ活躍してもらいまっせ! でもひとまず、ありがとう。

せめてひとなみに。-before after

劇的? before After

上がメンテ前、下がメンテ後。写真ではいまいちよくわかりませんが、肉眼で見ると色ツヤがまるで違うんですよ。ずっとメンテ後の状態をたもてればよいのですが、シーズン中は滑るほうに忙しくてなかなかメンテナンスに手をかけられません。せめてシーズン前後には丁寧に面倒を見てやらねば、です。

さて、もう一組、プレチューンに出していた参号機(K2 Iron Maiden)も私の手元に戻ってまいりました。こちらはあわただしくベース作りに突入です。滑走面に黄色のパートが多くて勝手が違いますね。ワックスの状態がよくわかりません。

せめてひとなみに。-K2 Iron Maiden

K2 Iron Maiden は滑走面も派手

とは言え参号機はツインチップの遊び板。くだけた気分で滑る用なので、まなじり吊り上げて滑走性能を求めることもなかろう、という位置づけです。それでもガリウム白、紫、青をそれぞれ2発ずつくらいは入れておいてあげましょう。本日は紫まで入れてタイムアップ。

参号機がどんな滑りを体験させてくれるのか、今から楽しみでしかたありません。いつシェイクダウンにしようかな……。

posted by Gyochan at 20:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー

チェーン装着リハーサル

イエローハットの駐車場でタイヤチェーンの装着練習をしてきました。

いやいやいやリハーサルしといてよかった! マジでマジで!

あんなに手こずるとは思わなかった!

まず、ケースに収納されているチェーンを取り出したところから難関スタートでした。たたまれたチェーンを広げるときに変な風に絡ませてしまい、あちこちのねじれを戻す知恵の輪にかなり時間をとられました(ふたつめを取り出す時は慎重にやりました)。

いざ装着ですが、ランサーエボリューションワゴンのチェーン装着輪は実は後輪エボはFFをベースとする四駆なのでチェーンは前輪につけるものと勘違いをしているエボオーナーもいるかもしれませんが(私がそうでした)、取説を見ると

四輪駆動なので,チェーンは後輪に装着してください。
!注意 タイヤチェーンは前輪に取り付けないでください。

と書いてありました。前輪には着けるなとありますから、「どっちかわかんないから四輪全部に巻いちまえ」というのも誤りなのですね。二駆は駆動輪に巻けばよいですが、四駆にお乗りの方は(そのクルマの生い立ちがどうであれ)ぜひ一度マニュアルをご確認ください。

始めに太いワイヤーケーブルの端と端をタイヤの向こう側で円環状につながなければならないのですが、エボワゴンは一応スポーツカーのハシクレですのでタイヤが太い。タイヤハウスがいっぱい。手が入る場所がありません。結局、地べたに座って顔を車体に押し付けるくらいに思い切り手を伸ばしたりしてうまく作業のできる位置を探りました。ここが最難関でしたね。試行錯誤の結果、てっぺんから45度ほど前方でつなぐのが一番やりやすいとわかりました。右後輪ならば1時30分あたり。

苦労したのは、常にチェーンがタイヤの溝にはまりたがること。どこか一か所がはまるとチェーン全体が動かせなくなってしまう。いちいちはずしながら作業。奥側ではまりこんでるときが特に困る。

片方装着するのにどのくらいかかったかな。時間はかるの忘れた。少なくとも15分、たぶんそれ以上かかった気がする。しかし片側で問題点やコツを洗い出せたので、反対側は5分もかからずに装着できた。と思う。少なくとも「現地でもこのくらいの手際で装着できればOK」と思える程度ではあった。

空荷の現状でもタイヤハウスのクリアランスはほぼ作業限界、これより狭くては作業じたい無理になるので、本番の時は同乗者には降りてもらわないといけないだろうな。また、その時はたぶんタイヤの溝に雪が目詰まりしているはずなので溝ハマリの苦悩は減るかもしれない。

とにかくあれです。

タイヤチェーン積んではいるけど装着したことがない人!

1回でいいからリハーサルしとけ!

posted by Gyochan at 17:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | スキー