2012年09月04日

わたしのすきなエスエフ

私の愛機 CAAD7 の前のオーナー・M氏から突然元気な声で電話があり、

「ぎょーちゃん! SMじゃねーやSFでなんかオススメねーの!?」

という。急にオススメと言われても。ちょっと考えさせて。あ、せっかく考えるんだからブログ記事にしちゃお。今までこのブログになかった話題ですね、SF。

私の大好きなSF作品の中から、SFをまだ読んだことがない人にも読んでごらんと私が自信を持っておすすめできるものを何冊か紹介します。たくさん紹介するのですごく手短に書きます。なので本の魅力がうまく伝わっていません。

せめてひとなみに。-星を継ぐもの

『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン

月面で「宇宙服を着た5万年前の死体」が見つかるところから始まる、科学者たちが謎をどんどん解いていくお話。「科学」にドキドキワクワクできる本です。この本をきっかけに私は翻訳SFにのめりこみました。気に入ったら続編たくさんあります。

せめてひとなみに。-エンダーのゲーム

『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード

宇宙戦争もの。というか、士官学校もの。バトルスクールに放り込まれた6歳の少年が、どえらいシゴキに遭いながら異様に優秀な司令官に育っていく話。

せめてひとなみに。-カエアンの聖衣

『カエアンの聖衣』バリントン・J・ベイリー

バカSF。ジャッキー・チェン主演の『タキシード』という映画がありましたが、まるであれの元ネタみたいな本。宇宙に数着しかないと言われる特殊な紳士服(着るとあんなことやこんなことが……)をめぐってあれやこれや、な話。

せめてひとなみに。-リングワールド

『リングワールド』ラリイ・ニーヴン

探検もの。幅100万マイル、直径6億マイルのリング状で内側が居住可能になっている謎の人工天体「リングワールド」を探検するお話。とにかくその構造物の馬鹿でかさが魅力。そこに住んでいるものたちも不思議。

せめてひとなみに。-夏への扉

『夏への扉』ロバート・A・ハインライン

タイムトラベルもの。これはおそらく日本で一番人気がある翻訳SF小説なんじゃないでしょうか。せつなくてロマンチック。もう読めとしか。

せめてひとなみに。-月は無慈悲な夜の女王

『月は無慈悲な夜の女王』ロバート・A・ハインライン

プロレタリアSFとでも言おうか。劣悪な居住環境に置かれた月植民地の住民がスーパーコンピュータを味方につけて独立を勝ち取るお話。ハインライン2冊目ですが、特に好きな作家というわけではないです。

せめてひとなみに。-銀河ヒッチハイク・ガイド

『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス

コメディSF。ナンセンス満載のお馬鹿ギャグSFです。イギリスの作家なのでモンティ・パイソンとかが好きな人はめっちゃハマると思う。映画になったよ。

せめてひとなみに。-中継ステーション

『中継ステーション』クリフォード・D・シマック

ハートウォーミング系田園SF。人里離れた田舎で秘密の「中継ステーション」(地球の外から宇宙人が立ち寄る設備)を管理する主人公の物語。インパクトとかそういう読後感じゃないんだけど、いつまでもじんわりと心に残る作品。

せめてひとなみに。-さよならダイノサウルス

『さよならダイノサウルス』ロバート・J・ソウヤー

これも一歩間違うと馬鹿SFかなあ。太古の昔、あんなにでかい恐竜たちが地球上に繁栄できたのにはびっくりするような理由があった。もう読んでて「やられたー」の連続。痛快作。

せめてひとなみに。-20億の針

『20億の針』ハル・クレメント

捕り物SF。捕り物と言っても、逃げるほうも追うほうも、地球人に寄生した宇宙人。宿主にされちゃった少年と捕り手宇宙人(けっこういいヤツ)のコンビで犯人を追いつめていく話。「寄生獣」が探偵だったら、みたいな話だと思ってもらえれば。

せめてひとなみに。-幻詩狩り

『幻詩狩り』川又千秋

麻薬本。読んでて後頭部を何発殴られたかわからないくらいショッキングだった本。麻薬的な本じゃなくて、実際に麻薬みたいな効果をもたらす本があるんです。読むとヤバイ、死ぬってんで禁書になってます。そんなお話。

とりあえずこのくらいで。

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2012年09月03日

残暑の道志みちライド おまけ〜反省会

先週末のことですが、道志みちを走りました。

途中から両脚がつりまくってほとんど走りにならず、死ぬ思いで往復しました。その様子は過去記事に詳しく書いています。

さて、両脚のケイレンは帰宅してからも続き、その日いっぱい油断できませんでした。どんな姿勢をとってもいろんな場所が今にもつりそうになるのです。なにしろあぐらをかいただけで腿の横がつる。そんな部位つったことないぞ。

ツイッターでそれをつぶやいたところ、姉から「脱水起こしかけてるから、早く水分と塩分とって!!」とメールが来ました。

塩分。

塩分?

そっか塩分かあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!

今にして思えばこの道志みちライド、補給に関してはかなりいい加減だったかもしれません。

まず、いつも必ず携行するポカリスエットの確保に失敗しました。本格的な山道に入る前の最後のコンビニ、青野原のセブンイレブンでポカリ500mlが売り切れていたのです。ここからすべての歯車が狂ったと言ってしまってもよいかもしれません。

ポカリの代わりに買ったアクエリアス・エナジーなんちゃらいうドリンクは薬品臭くて飲めたものではなく、ボトルには移したものの結局ほとんど口をつけませんでした。

そして、これも「今考えると」なのですが、水分補給じたいまるで少なかったのではないかと。

ふだん近所の一般道を走っている時は、信号待ちや平地直線でふっと気を抜いた時など、無意識にボトルに手が伸びるよいきっかけがしばしば訪れます。なのでわりとこまめに補給はできているはずです。

しかし山道ではきっかけそのものがない

なにしろ信号はずーっとないし、常に登っているか下っているかのどちらか。ボトルに手を伸ばしているヒマもゆとりもないのです。何度か停車して休憩しましたが、もしかしたら停車時にしか水を飲んでいなかったかもしれません。あの日の天候(酷暑)と運動強度を考え合わせたらもっともっと頻繁に水を、そして汗とともに失われる塩分を補給しなければいけなかったはず。

途中道の駅での大休止が塩分を補給するチャンスだったのですが、ここでは携行していたようかんと売っていたソフトクリームを食べただけ。どちらにも塩分は含まれていますがごくごくわずかでしょう。試食に並んでいる名産品の漬物とかをばくばく食えばよかったんだな。

姉(農家のヨメ)からのメールによると、農作業をする人たちはみんな熱中症対策として水分補給とともに塩飴をなめるなどして塩分の補給も欠かさないようにしているそうです。

さすがにヒルクライム中に塩飴をなめるというわけにもいきません(口の中に飴チャンなんか入れてなめてたら呼吸ができん)が、ポカリだけではたぶん足りないでしょう。塩飴に代わる何かが必要です。これは今後の課題。

山中湖では食事と休憩のために日帰り温泉施設に寄りましたが、ここで風呂に入らなかったのはギリギリで良い選択だったかもしれません。水風呂で身体を冷やすのはアリだったかもしれませんが、熱い風呂に肩までつかって「ふぃ〜」をやっていたらおそらくアウトでしたね。大量の水分と塩分を失ってしまっていたことでしょう。

昼飯で多少の塩気は摂れましたが、時すでに遅しでしたね。復路は大半がダウンヒルなのでそれでも何とかなりましたが。

ちなみに、真夏の運動で体重が3%減ると危険だ、と言います。私はふだんの体重が66kg台。しかし道志みちライドの直前と直後で体重がちょうど2kg減っていました。ジャスト3%。かなりヤバかったということです。

頭痛がしたり意識がモーローとしたりといった、いわゆる熱中症的に本格的にヤバイ段階までは行っていませんでしたが、ひとまずその前段階として身体的パフォーマンスを満足に発揮できない状態で走っていたことだけは確実なようです。

こんな走りをしてもただ苦しいだけでパフォーマンスアップにはひとつもつながりません。やるだけ無駄でありマイナスでしかない。補給についてもっと真剣に考え、もっとクレバーに走らなければいけませんね。痛感しました。

posted by Gyochan at 00:02 | Comment(5) | TrackBack(0) | 自転車

2012年09月02日

それしちゃダメだって。

下調べをしたり予行演習をしたりしてシリーズ化の様相を呈していた「PD-5610分解整備プロジェクト」ですが、ついにそれを実行に移す日が来ました。この土日とも大雨で、自転車の整備くらいしかすることがなかったのです。

ただこの計画を実行に移す前に、小さいけれど致命的な問題がひとつありました。

クランクからペダルがはずれない

がっちりきつく組み付いていて、私のつたない工具さばきでは押しても引いてもびくともしないのです。しかたなく、立川のマングローブバイクスさんに泣きつくことにしました。ねじがはずれない時しかこの店に行っていない気がしますが。

せっかく久しぶりにマングさんに行くのにねじの固着解除だけってのもさびしい。ほかに何かお願いできることはないかなーと思い考えていたら、ありました。

キシエリのフリーボディのオイルアップ。

先日の三浦で大豪雨のただ中を走ったので、注油してやる必要があります。ついでに分解・注油の方法も教わっておきたい。

それともうひとつ。マシンを掃除していてRDハンガーがぐらついていることに気づいたので(だから掃除って大事さ)、その対処法についても教えてもらおう。2本の固定ネジを増し締めすればよいのだろうとは想像がつきますが、ついでなので。

さて、マングローブバイクスを訪れますと大将は別のお客さんのマシンを整備中でしたが、相談内容を説明すると作業を割り込ませてくれました。

ペダルの固着は秒殺。「こんなに固く締める必要ないんですがねー」大将、それ着けてくれたのたぶんあなたです……。

フリーボディのオイルアップはたっぷり説明を受けながらしっかり見学させてもらいました。このあたりは、自分でやる時にあらためて記事にします。

ディレイラーハンガーのぐらつきは想像通り締めるだけでしたね。

あっという間に用は済んでしまいましたが、ちょうどその時外をゲリラ豪雨が襲い、店を出るに出れなくなってしまったので、雨宿りと称して(クルマで来てるんで雨宿りの必要なんかないんですが)、例によってしばらく作業を見学させてもらうことに。

世間話しながら作業を見せてもらうだけでいろんな勉強になります。

なにかひとつ質問すると、かける十くらいのノウハウ・ウンチク・豆知識が自動的に返ってくる。しかもここの大将はそういう時ちっともエラソーぶるところがない。「知らないだろうから教えてやる」じゃなくて「こういうことも覚えておくといいよ」というスタンス。普段の私は同僚相手にくだらない雑学をエラそうに披歴しては喜んでるせこい男ですが、マングローブに行くとアホみたいに「へぇーっ!」「へぇーっ!」を連発してます。

一時間以上もお邪魔していたでしょうか、ちょうど晴れ間が出てきたのでおいとますることにしました。

「じゃ、ペダルがはずれたんで、うち帰って自分で分解グリスアップに挑戦してみますね」

やめてください

……え?

「それはやらないでください。ガタが来ます。いじらずに乗って、ガタが出たらそれが寿命です」

く、くわしく。

「今の回転がそのペダルのベストです。バラせばベアリングの順番が変わっちゃうでしょ。今より良くはなりません。バラさず使い続けてガタが出てきたら新しいペダルと交換する、そういうものなんです」

だって、軸をはずす工具(ロックブッシュ戻し工具・TL-PD40)とか売ってますよ? 買っちゃいましたけど?

「それは軸にトラブルが出た時に軸ごと新品交換するための工具と思ってください。玉当たりを調整する専用工具もうちにありますけど、ほら、全然使ってないでしょ」

へえーっ!!

ペダルの分解整備、私の中ではわりと一大イベントだったんですが、実行に移さないままシリーズ完結です。ご愛読ありがとうございました。

そうだったのかあ。あ、PD-M540、バラしちまったな

posted by Gyochan at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車