仲間のKとIが荒サイを 100km 走るというので見物に出かけた。
いや私は当初反対したんですよ。
なぜなら、めんどくさいから。100km 級のサイクリングは今までにも何回かしてるけど、とにかく後半 3/4 からがめんどくさい。尻、肩、足の裏など体の各部も痛くなってくるし、だいいちに飽きる。私ゃ 60〜70km で完全燃焼する程度のサイクリングが好きなんざんす。
初めての 100km はしんどいよ、それに荒サイ 100km はきっと単調すぎて飽きるよ、と、懸命の抵抗をこころみたのだけれどそれでも走るというのでおつきあい。どうなりますか。
AM 6:00 というド早朝に葛西に集合。自宅が近い自転車乗りのSも1時間だけの限定で参加してくれて、6:30 ごろスタート。
いやあ、荒サイは広いなあ! それに舗装もいい。これはとても恵まれたCRではありませんか。早朝スタートのためか比較的人も少なくて、好きなペースで走れる感じ。多摩サイのような障害物競走にはならない。
ひろいなあ。ひろいねえ。
前半、このメンバーにしてはなかなかよいペースで走ったのだけれど、私は最初の1時間くらいですでに飽きていた……。ドラフティングを使って牽いたり牽かせたりしつつ、折り返し地点の秋ヶ瀬公園まででだいたい 50km。Kは先頭を牽く場合と後続で走る場合の負荷の差に驚いていた。どうだ楽だろう。
帰りも淡々と来た道を戻る。
この日Iはトークリップを装着してきていた。トーストラップはビンディングよりはずしにくいモノなわけで、さすがにまだちと危ないと思い、ストラップだけはずしてハーフクリップとして使ってはどうかとアドバイスした。なかなかよい感触だったようで、Iは6月からはビンディングにすると前向きである。
ちなみにIはペダルについているスパイクの意味を知らず、スパイク側にクリップを組み付けてしまっていた。フラットペダルから突き出ているスパイクは蹴り返してクリップを足にはめやすくするものなので、クリップはスパイクの反対側につけます。
一方Kも、手製の簡易トーストラップ(マジックテープ)を着けてきていた。きちんと機能はしそうだがやや使いにくそうであった。案の定、ゲートをくぐりそこねた際に立ちゴケし、しかもその場で両脚がこむら返りを起こすという悲劇に発展してしまっていた。
70km あたりでそのKの脚がついに売り切れ、大幅にスローダウン。しかし 70km と言えば私の尻痛スタートタイムでもある。ここでのスローダウンはちと困る。15km/h 平均のママチャリペースで尻痛に耐えるという罰ゲームに苦しみながら細かく休憩をはさみつつゴールした。サイコンを読むと 98.74km。だいたい 100km、よくがんばりました!
荒サイ、いいCRだとは思うけれど私ゃ当分来たくない。
と言うのは今回、花粉にめちゃくちゃ悩まされたのだ。どうもカモガヤ(イネ科の雑草)の花粉飛散のピークに当たってしまったらしく、くしゃみ鼻水目のかゆみがひどかった。罰ゲームかと。同じような状態のライダーはほかにもけっこういたな。
花粉症のアレルギー反応は副交感神経がアクティブな時に起こる。しっかりと運動している時は逆の交感神経系がアクティブなので基本的に花粉症の症状はおさまるのだけれど、今回、特に後半はほぼサイクリングペースだったので交感神経の出番はほとんどなく、つまり私は最後の 2〜30km は尻の痛みに耐えながら 15km/h のスピードで絶えずくしゃみをしながら走っていたことになる。罰ゲームでしょ。
休憩時間を利用してトークリップを正しく付け直すIを見守るわたくし