2012年01月01日

私はスキーに連れてった [滑走日数10]

あけましておめでとうございます

新年一発目だからと言って特別な挨拶とかはせず、淡々と去年最後のスキーについて書きますね。

30(金)、思いつきで友人をひとりスキーに連れて行きました。

スキーとは関係ない別件の打ち合わせをしていて「30日スキー行く予定なんだけど、やってみる?」と雑にフったら意外にも「やってみたい」と。

友人I氏はアラフォー+運動不足の典型的なメタボ中年でスキー経験ゼロ。一方、私はというとスキー経験ゼロの人にスキーを教えた経験ゼロ。どうなることやら。

場所は前回に引き続きアサマ2000パークにしました。すいてるし、ボーダーが少ないし、デビューにぴったりな平均6°のド緩斜面(ステージ1)があるし、それにレンタル品がまとも(アトミック直営のレンタル店がある)。6°を卒業したら次にゆるいバーンでもいきなり最大20°になってしまうのでそこだけがちょっと心配でしたが……。

まずはレンタルでブーツを苦労して履かせ、用具の説明などします。スキーのエッジは刃物だから素手で持っちゃだめ、ストックの剣先は尖ってるから人に向けないように、スキーをかつぐときは周りに注意、などなど。ブーツを履くだけで息が切れてしまうI氏。わかります。私も昨々シーズン、十数年ぶりにスキーブーツを履いたときは息が切れました。

次に平地で片方だけスキーをつけさせ、まずは片足スケーティングから。これは狭山のちびっこスキー教室でやってたのでマネしてみました。後ろ足で蹴って、板の上にできるだけ長く乗る。これもやったことなかったら難しいよね。私もスケーティングは苦手なんで、いい練習になりました。

いよいよ斜面に出ます。まずはハの字スタンスでハの字ブレーキの練習から。滑ることより止まることを教えるほうが先よね。ハの字で谷を向いて立ち、進む、止まる、進む、止まるを繰り返す。しかしなかなかハの字スタンスがとれないI氏。こちらも除雪車のように雪を押しどけて抵抗を受ける感覚をいろんな言葉と身振り手振りで説明するのに必死。

リフトの乗り降りでは、私が「ああして、こうして……」と乗り降りのしかたを指示していたら係員も察してくれてうまいこと補助してくれました(おかげでこの日リフト乗り降りでの転倒はゼロ!)。

だんだんブレーキがかけられるようになってきたので、数十メートル先に私のストックを立て、目標制動の練習。最初は大きくオーバーランしてしまいましたが、徐々に目標位置近くで止まれるようになってきました。

これだけでもかなりハードだったらしく、「ちょっと休ませて……」とI氏。リフト2本で休憩です。ボトムのカフェ CANDY でお茶。生まれて一度もしたことのないタイプの運動ですからねえ。ハの字で谷向いて立つってだけでも体中の筋肉を総動員してしまいます。使うべき筋肉と使わなくていい筋肉の取捨選択ができないのですよな。そりゃあリフト2本でヘトヘトにもなります。

続いてはターン。プルークボーゲンをやっちゃいます。

あたしプルークボーゲンってそんなに得意じゃないっていうかむしろ苦手。アウトコースの板に体重をかけると勝手に曲がるという理屈を教え、あとは実技を繰り返してイメージを伝えていきました。「ここらへんに落ちてるサイフを拾いにいく感じ」とか。プルークボーゲンは、あまり苦労もなくすんなりできるようになっちゃった。

私にも勉強になりましたよ。とにかくこんなド緩斜面でプルークをじっくりやるなんてことはなかったし、しかも模範演技として滑ってみせるわけだから、見た目で運動要素を正しく表現できていないとやっていることが伝わらない。脚の曲げ伸ばしでこれでもかというくらい大げさに外足への加重を表現したり。先導してバックボーゲンで滑る、ということも試してみました。バックボーゲンができるようになっちゃいました。フェイキー楽しいなあ

プルークボーゲンがサマになってきたところでラクーンで昼休み。ポーク焼肉DONうまし。

午後は、シュテムターンをやります。

シュテムターンなんか教える必要ないよ、という声もあろうかと思いますが、相手は今後もスキーを続けるかどうかわからない人ですから、とりあえずメソッドなんかよりも滑走感を感じて帰ってもらうことのほうが優先です。ボーゲンができて斜滑降ができれば、山開きシュテムに近い滑走ができ、そこそこのスピードでそこそこの距離を簡単に滑ることができます。スキーが楽しくなってくるのはこのへんからですよね。

斜滑降で直線的にゲレンデを横切り、端まで達したらハの字に開いてターン、その繰り返し。これはたいした説明をせずともすぐにできるようになりましたね。このあたりでI氏から「楽しい!」という声が聞かれるようになりました。ほら見ろ、やっぱりシュテムは楽しいのだ。

おやつ休憩はふたたびラクーンで、あんこ入りクロワッサンを食します。ちょうど焼きたてのタイミングに当たり、生地もちもち、あんこほくほくでいただきました。うまし!

I氏もだいぶスキーを楽しんでくれているようで、「まさか初日でこんな風に滑れるものとは思っていなかった」と言ってくれました。だんだんスキーに慣れてきて、リフト1本あたりの疲労度もどんどん軽減してきている、とも。

私はだいたいこのくらいまではできるようになるだろうとは思ってましたが、その一方で、I氏の残存体力を完全に読み間違えていました。シュテムターンの真似事ができるようになったので、ステージ4への場替えを提案したのです。しかしこれは大間違いでした。

ステージ4は最大斜度が20°あり、中斜面に分類されるバーンです。ですが中腹にほとんど斜度のない棚があったりして、斜度のわりには圧迫感というか絶壁感がない、やさしめのゲレンデという印象でした。しかしI氏を上まで連れて行ったら、やはり斜度がきつ過ぎたか、しっかりとブレーキをかけることができず転倒の連続になってしまいました。

初心者は転倒から起き上がるだけでもものすごく消耗します。スキーを履いていればヒザから上の力だけで起き上がれるという秘訣をまだ知らないので、スキーを履いていない時と同じ要領で手をついたり足を踏ん張ったりして立ち上がろうとしてしまいます。当然うまく立ち上がれず、ただいたずらに体力だけが消耗していきます。

4、5回ほど転倒し、I氏は結局そのゲレンデを歩いて降りるという決断を下しました。「もう筋力がまったく残ってない」。オールアウトしてしまったんですな。これは連れて行った人間として苦渋でした。読めてなかった。申し訳なかった。はずした板を持ってやり、プルークで下までつきあい、この日のスキーはこれで終了とあいなりました。

自分的には、「最大20°の中斜面を、他人のスキー板を抱えつつ歩く速度のプルークで降りてくる」という仕事がフツーによゆうだったので、おいらもいつの間にか成長したなと思いました。

2011年最後のスキーはこんな具合で、成功だったのか失敗だったのかよくわからない感じでした。スキー伝道師としてはまだまだ未熟者ですが、もともと人にものを教えるのは好きだし得意なので、2012年も機会を見つけては初心者をゲレンデに連れ出したいと思っています。

posted by Gyochan at 01:31 | Comment(3) | TrackBack(0) | スキー