スタートしたところからの続きです。
つっても、スタートしてからはひたすら走っていたので、あまり書くことはないんですが。
とにかく天気がよく、景色がよかった! コースから南を見れば駿河湾、その向こうには伊豆半島。反対に北を見れば富士山の威容が裾野からすっかり。
こんな素晴らしい眺めが何度も楽しめるコースでした
コースは緩い上りと緩い下りの連続。最大勾配は2%程度とのことでしたが、端的に言うと、「常に2%で登っているか下っている」というようなコースでした。先も長いことだし、のんびりペースで走ろうと思ってはいましたが、天気もいい、景色もいい、道は広い、楽しい、だとどうしてもペースがあがってきてしまいますね。
といっても上りでは 20km/h を少し超えるくらい、下りでは 30km/h を少し超えるくらいという、まあ至って穏やかなペースで走りました。
伴走者つっちーはどうも下りにさしかかるとスイッチが入るようで、往路では全部の下り坂で千切られました……。みるみる小さくなっていく後姿を見ながら、かといっていちいち追いかけていたら絶景ポイントでの写真撮影などのチャンスを逃してしまうので深追いせず放流することに。
そういった成り行きでソロ走になるタイミングが何度かありましたが、気がつくと同じソロの人が後ろについて来ていることがよくありましたね。「お、このヒト走りやすいペース」と思ったのでしょうか。そういう私も、前にちょうどいいペースの人がいたらツキイチさせてもらったりもしましたし、言葉こそ交わさない一期一会ですけれども、行きずりのプチトレインを組みながら走っておりました。知らない人たちと連帯感を感じながら走ることができて、これは楽しかったですね。
走っているうちに気温はどんどん上がってきて、正午頃に到着した 44.8km 折り返し地点でウインドブレーカーを脱ぎました。しかしこのウインドブレーカーは重宝しました。前日に駆け込みで買っておいて正解。自転車用のものはクルクルたためばジャージの背中ポケットにおさまってしまいます。
往路のハイライトは富士川トンネル 4.5km を含む約 10km の上り坂でしょうか。これは長かったですね。景色も見えないし退屈なのでつっちーとおしゃべりしながらのんびりクリアしました。
復路で面白かったのは、交通情報、規制情報を表示する電光掲示板にこのイベント用のオリジナルメッセージが表示されていたことでしょうか。自転車のイラストが描かれ、さまざまな激励メッセージが表示されて楽しませてくれました。一生に一度と謳うだけあって、なかなか心憎い演出だと思います。
途中にはエイドステーションが何箇所かありましたが、みかんやバナナの配給に長蛇の列が出来ていたので、それにはつきあわずのんびり日向ぼっこをして休みました。そんなこともあろうかと、あんパンとジャムパンをジャージ背中ポケットに入れてきていたのです。
ちなみに、あんパンやジャムパンは商品保護のために袋に空気がぱんぱんに入っていてかさばります。そのままではジャージのポケットに収まりづらいので、袋の端を少しだけ開けて空気を抜くとコンパクトになって持ち運びに便利になりますよ。ただし、この場合はあおむけに横たわったりしてはいけません。あんやジャムが飛び出して食品としていささか美観を損ねる結果を招きます。
写真撮影やトイレなどで小休止数回、折り返し地点とラスト 15km あたりの2箇所で大休止をとりつつ、「ハアハア」まではいかない、息がはずむ程度のペースでラクに 89km 走りきりました。60〜70km あたりで尻の痛い時間帯がありましたが、しばらく走るとなぜかおさまるというのもいつものことで、やり過ごしました。
特に事故もトラブルなく、しっかりと新東名サイクリングを堪能しました。