2011年11月30日

ふじのくに CYCLE FES. その2

スタートしたところからの続きです。

つっても、スタートしてからはひたすら走っていたので、あまり書くことはないんですが。

とにかく天気がよく、景色がよかった! コースから南を見れば駿河湾、その向こうには伊豆半島。反対に北を見れば富士山の威容が裾野からすっかり。

せめてひとなみに。-新東名からの絶景

こんな素晴らしい眺めが何度も楽しめるコースでした

コースは緩い上りと緩い下りの連続。最大勾配は2%程度とのことでしたが、端的に言うと、「常に2%で登っているか下っている」というようなコースでした。先も長いことだし、のんびりペースで走ろうと思ってはいましたが、天気もいい、景色もいい、道は広い、楽しい、だとどうしてもペースがあがってきてしまいますね。

といっても上りでは 20km/h を少し超えるくらい、下りでは 30km/h を少し超えるくらいという、まあ至って穏やかなペースで走りました。

伴走者つっちーはどうも下りにさしかかるとスイッチが入るようで、往路では全部の下り坂で千切られました……。みるみる小さくなっていく後姿を見ながら、かといっていちいち追いかけていたら絶景ポイントでの写真撮影などのチャンスを逃してしまうので深追いせず放流することに。

そういった成り行きでソロ走になるタイミングが何度かありましたが、気がつくと同じソロの人が後ろについて来ていることがよくありましたね。「お、このヒト走りやすいペース」と思ったのでしょうか。そういう私も、前にちょうどいいペースの人がいたらツキイチさせてもらったりもしましたし、言葉こそ交わさない一期一会ですけれども、行きずりのプチトレインを組みながら走っておりました。知らない人たちと連帯感を感じながら走ることができて、これは楽しかったですね。

走っているうちに気温はどんどん上がってきて、正午頃に到着した 44.8km 折り返し地点でウインドブレーカーを脱ぎました。しかしこのウインドブレーカーは重宝しました。前日に駆け込みで買っておいて正解。自転車用のものはクルクルたためばジャージの背中ポケットにおさまってしまいます。

往路のハイライトは富士川トンネル 4.5km を含む約 10km の上り坂でしょうか。これは長かったですね。景色も見えないし退屈なのでつっちーとおしゃべりしながらのんびりクリアしました。

復路で面白かったのは、交通情報、規制情報を表示する電光掲示板にこのイベント用のオリジナルメッセージが表示されていたことでしょうか。自転車のイラストが描かれ、さまざまな激励メッセージが表示されて楽しませてくれました。一生に一度と謳うだけあって、なかなか心憎い演出だと思います。

途中にはエイドステーションが何箇所かありましたが、みかんやバナナの配給に長蛇の列が出来ていたので、それにはつきあわずのんびり日向ぼっこをして休みました。そんなこともあろうかと、あんパンとジャムパンをジャージ背中ポケットに入れてきていたのです。

ちなみに、あんパンやジャムパンは商品保護のために袋に空気がぱんぱんに入っていてかさばります。そのままではジャージのポケットに収まりづらいので、袋の端を少しだけ開けて空気を抜くとコンパクトになって持ち運びに便利になりますよ。ただし、この場合はあおむけに横たわったりしてはいけません。あんやジャムが飛び出して食品としていささか美観を損ねる結果を招きます。

写真撮影やトイレなどで小休止数回、折り返し地点とラスト 15km あたりの2箇所で大休止をとりつつ、「ハアハア」まではいかない、息がはずむ程度のペースでラクに 89km 走りきりました。60〜70km あたりで尻の痛い時間帯がありましたが、しばらく走るとなぜかおさまるというのもいつものことで、やり過ごしました。

特に事故もトラブルなく、しっかりと新東名サイクリングを堪能しました。

posted by Gyochan at 23:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2011年11月29日

ふじのくに CYCLE FES. その1

2011年の自転車遊びの締めくくりに、「ふじのくに CYCLE FES.」に参加してきました。サイクルイベント初参加です。

11/3 の落車負傷以来、会社からは「自転車自粛!」と言われていたのですが、「このイベントはど〜しても走りたいんです!」と懇願して自粛を解いてもらい、無事出走できることになりました。あ、もちろん傷は癒えています。

「ふじのくに CYCLE FES.」は、工事中、供用前の新東名高速道路の沼津〜静岡間を自転車で走れるという、実にレアなイベントです。レースやエンデューロなどいくつかのカテゴリがありますが、私が参加するのは「89km サイクリング」、もっともエントリーの多かったカテゴリです。聞くところによるとエントリー数 6000名 とか。

いつもソロライダーの私ですが、今回はめずらしく道連れがいます。このブログにもよくコメントをくれる友人「つっちー」氏が参加するというのでぜひ一緒に走ろうということに。私の勤め先の自転車乗りたちも数名参加していたのですが、そちらは初心者や女性を多く含み、速度も遅く距離も短いだろうということで、合流はしないことにしました。

それとは別に、お世話になっている、というか、今後お世話になっていく予定のショップ、マングローブ・バイクスの大将(元競輪選手)と奥様が出走されるというので、そちらにはぜひ合流させてもらおうと算段しておりました。

さて、受付時間は沼津に 5:00 〜 7:15 というド早朝なので、家を 4:00 に出ました。遅くね? ……寝坊しました……。けれど東名はスイスイで 5:45 に現着、6:30 にはつっちーと合流、7:00 過ぎには受付も済ませて出走準備完了。

受付のある「駿河湾沼津SA」が待機・いこいスペースとなり、出店がたくさん出ていてイベントを盛り上げています。それにしてもすごい数の自転車です。そしてそのほとんどがロードバイク。このSAに着いて数秒もしないうちに、私は今までの人生で見たロードバイクの数の合計よりもずっと多くのロードバイクを見たことになるでしょう。MTBやランドナー、リカンベントなども混じってはいますが、ロードバイクが圧倒的多数派でしたね。

「この数千人が、みんな自転車大好きなんだなあ……」と思うとうれしくてたまりません。ここまで来る道中でも自転車をルーフキャリアに積んだクルマと何台も出会いました。「ああ、あの人たちも自転車大好きなんだなあ……」と思うとテンションがあがりましたね。まあ、たいして好きじゃない人も混じっていたのかもしれませんが、気分の問題です。

この日はたいへん天気がよかったとは言え、いや、天気がよかったからか、朝の冷え込みが厳しく、前日にウインドブレーカーを買っておいて大正解でした。走り出せばすぐ温まることはわかっていましたが、震えながらスタートを待ちました。

実はちょうどこの頃にマングローブ・バイクスさんからツイッターで集合の呼びかけがあったのですが、愚かにもそれを見落とし、とっととスタートをしてしまいました。う〜ん、そそっかしいことよ。

せめてひとなみに。-スタートラインに並ぶ人々

スタートラインに並ぶ人々。前を見ても後ろを見ても、自転車、自転車、自転車……

数千人も参加するサイクリングなのでスタートは小グループ別に時間差。数分間隔で300人くらいずつがスタートしていきます。スタートラインに並ぶとオフィシャルより「抜くときは右からね」「遅い人は左ね」「道にゴミを捨てないようにね」などの簡単にブリーフィングがあり、景気のいい場内アナウンスに盛り上げられつつ、ついにスタートです。

posted by Gyochan at 23:33 | Comment(1) | TrackBack(0) | 自転車

2011年11月26日

ふじのくに CYCLE FES.

ふじのくに CYCLE FES. の「89km サイクリング」に出走します。

ドミナ・ヴァカンツェの夕焼けジャージを着てキャノンデールに乗った、ゼッケン 1782 のオヤジが私です。見かけても石は投げないでください。投げつけるなら紙コップくらいの軽いものにしてください。

「ぎょーちゃん!」と呼べば返事をします。余裕があったら。

posted by Gyochan at 02:02 | Comment(5) | TrackBack(0) | 自転車

2011年11月21日

KLIИTってこんなブランド

KLIИTの話の続きです。

過去の記事はこちら。
第一回 : 板ほしい病(治療不可)
第二回 : KLIИTにメールで聞いてみた

せめてひとなみに。-KLIИT AKO

キャップ構造の初級者向けスキー KLIИT AKO

あれから KLIИT について自分なりに調べてみました。

私はてっきり、フリースタイル系の小さなメーカーによくある、有名ライダーが「ほしい板は自分で作っちまえ」的なノリで立ち上げたバックヤードビルダーのひとつなのかと思ってたんですが、どうも違うようです。あ、バックヤードビルダーってもろに自動車用語なんですが、雰囲気はわかりますよね。

KLIИT は、SnowFab という商品企画会社が持つ子ブランドのひとつのようです。

2011年つまり今年発足した SnowFab は、ドリンク剤(ROCKSTAR)やら雑貨ブランド(Paul Frank)やらとタイアップして商品ロゴ入りスキー板を作ったりしています。基本的にブランディングとライセンシングを軸にした商品企画を手がける会社なんですね。

そして KLIИT は SnowFab 初のオリジナル・ブランドということだそうです。メーカーではないということですね。なので KLIИT のサイトにも、普通のスキーメーカーのサイトなら必ずある製造技術についての能書きがまったくありません。

つまり自分たちでは作っとらんということです。設計・デザインまではするが、実際に製造を行うのは別の会社。生産設備に多額の投資が必要な半導体の世界ではこのような業態は多く、ファブレス企業と呼ばれています。AMD とか nVIDIA とかがコレですね。ファブレスなのに SnowFab とはよく名乗ったものだと思いますが。

でまあ、以下が本論のハイライトなのでありますが、KLIИT が作ってないなら、じゃあどこが作ってるんだと。

なんと、スワローでした。

日本にまったく入ってきておらず、入手しようと思ったら莫大な空輸送料を負担しなければならないという憧れの板は、実は日本の会社が OEM 供給していた、というオチ。

長野県飯山市のスキーメーカー、スワロースキーは創業60年の老舗。OEM を含めると国内シェア 30% なんていう情報 もあります(本当?)。現在、スワローの生産拠点は中国・大連とのことなので、有名メーカーのスキーカタログに「Made inChina」と書いてあればそれはもしかしたらスワローの OEM かもしれません。KLIИT の NOISE もおそらくは中国製ということになりますな。

さて、

  • KLIИT は「作り手」ではなくむしろ「企画屋」である
  • そのスキーは日本では手に入らないが日本の会社による OEM である
  • そしてたぶん中国製である

これらのことがわかってしまい、私の物欲は今や宙に浮いております。「板のスペックなど関係ない」と先のエントリでは書きましたが、いや、スワロー製ということで品質面ではむしろ安心感が強まりさえしたわけですが、ホンモノ感プレミアム感はいっきに失われたと言ってよく、「そこまでして欲しい板だろうか?」と自問しているところです。

さて。

posted by Gyochan at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー

2011年11月20日

テキトーに狭山 [滑走日数3]

こういうの「滑走日数」に含めちゃっていいんですかね。狭山で5〜6本だけ滑ってさっさと帰ってきました。

本日は立川駅西側踏切ルートで行ってみました。所要時間はちゃんと見てなかったけどたぶん短縮。たぶん。少なくとも渋滞はないので精神衛生的にはマル。鬼の四機(警視庁第四機動隊)の前を通る道です。砂川五叉路で右折するとマングローブ・バイクスです。

今日の狭山は昨日(土曜)より混んでてですね。10時ちょうどに着いたんだけどそこから入場券買うまでに30分くらいかかったんですよね。30分もかかるような列の長さじゃなかったけどね

というのも、延々並んで窓口にたどりついてから、さてどうしようオレたちこれから、みたいな相談を始める若者ばっかなんだよね。そこですんなよと。小銭までピッタリ用意して数秒でチケット手に入れられる態勢を整えるのに十分な時間がお前たちには与えられていたはずだろう。あと、窓口がふたつあることに気づいてないとかね。もうね……窓口の処理能力不足ならガマンできるが、バカの巻き添えはほんと気持ちが消耗する。

でも、狭山に来てる若者たちはみな、頭は悪いけど基本的にスノボには真剣です。そこは見ていて気持ちがいい。こんなところに11月から通うんだから、そりゃ真剣なのだろうさ。リフト待ちの列でも喫煙所でもテクニックのことばかり楽しそうに話してるし、雪の敷かれていないカーペットでグラトリの基礎練習を飽きもせず繰り返しやっているグループとかもいるし。「真剣だなあ!」と思いました。

それに比べて本日のわたくし。

本日はリフト待ちが長く、ジュニアのチーム練やちびっこスクールなども複数入っていて滑りにくいことはなはだしい。それに加えて雪の量も足りず、温かかったせいで雪質もグズグズ、昼前にはかなり大きなギャップがほうぼうにできてしまい、とても楽しいと感じられる条件ではなかった。

そんな悪条件の中、昨日確認した「斜面に垂直に立つ」をあらためて意識して滑ったら、デコンボコンも難なく滑れたようだったので、「よし、オレだいじょうぶ」という結論を自主的に出してとっととアガることにしたのだった。根性ねえな

うまくなりたくて練習しているのは事実だけれど、結局のところ私にとってスキーはレジャーだからね。つまらんと感じたらすぐやめていいのがオトナの趣味なんです。学生の部活とか子供の習い事とはそこが根本的に違うの。

つうわけで、とっとと家に退散して、午後は弐号機にベースワックスを入れて過ごしました。

弐号機にはガリウムのユニバーサルワックスがこれで計10発入り、ちょうどユニバーサルワックスの買い置きもなくなりました。次回からは硬めのベースにワックスチェンジします。

posted by Gyochan at 18:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキー