2011年09月06日

ハーフクリップノスヽメ

毎度。

先日、友人がロードバイクを購入しました。

せめてひとなみに。-PINARELLO QUATTRO 2011(511 White Gritte)

こんなの

できれば納車には立ち合わせてもらおうと思っているのでそのマシンの記事はまた別で書くことにして、今回はペダルの話。その友人もビギナーの例にもれず「固定ペダルはこわいから、しばらくフラットペダルで慣らす」と言っています。

スポーツ自転車が初めての人は、いきなりビンディングペダルは怖いでしょうね。当然のなりゆきとして、フラットペダル(以下フラペ)での走り出しとなります。これはもうしかたありませんし、そうすべきだと思います。

しかし、しばらくしてロードバイクの扱いや走りに慣れてくると、多くの人は

せっかくいっぱしのロードバイクを買ったのにいつまでもフラットペダルなのは恥ずかしい。」
「ビンディングペダルの効能はいろんなところで聞くし、ロードバイクにビンディングは常識みたいだ。だけどビンディングに移行するのはまだ怖くて抵抗がある……。」

といった不安や悩み・迷いを抱え始めることと思います。

ここでいきなりビンディングペダルへのステップアップに踏み切る前に、一度フラペとビンディングのメリデメを整理してみましょう。

フラペのメリットは、ママチャリと同じで常に足が自由であるという安心感、靴を選ばないこと、つまりは気軽さ。形状・デザインが多様で安価な製品が多く選択の幅が広いこと、など。

デメリットとしては、引き足が使えず効率が悪い、正しいポジションを維持しにくい、踏み外しのリスクが大きいのでハードな走行に向かない、見た目がカッコ悪いなど。

一方、ビンディングペダルのメリットは、強い拘束力でペダリングの効率が高いこと、一度セッティングした後は常に正しいポジションが得られること、ロードバイク本来の見栄えになること、など。

デメリットとしては、着脱に慣れが必要で初心者にとって立ちゴケの恐怖があること、専用の靴が必要だったりスニーカーでは走行が難しい場合があること、フラットペダルに比較してペダル本体が少し高価なこと、などがあります。

これらを踏まえた上で、ビンディング移行にためらうあなたに大オススメなのが、ハーフクリップです。おおざっぱに言うと、フラペの前端につける爪先ストッパーです。

せめてひとなみに。-ZEFAL ハーフクリップ

ZEFAL ハーフクリップ

これの何がオススメか。

靴を拘束しないので足は基本的に自由。靴も選びません(クリップとこすれるので、あまり上等な靴を使うのはおすすめできませんが)。ポジションはいつも正しい位置に決まるし、ペダルに一点で足を固定して走る感覚に慣れることもできます。踏み外しのリスクもフラットペダルよりは低くなるでしょう。

全周にわたってトルクをかけられるビンディングには到底及ばないものの、ペダルに前向きの力をかけられるのでフラペよりは広い範囲で脚力を使うことができ、ポジションの適正化ともあいまってペダリングの効率はかなり上がります。

よ、よいことずくめではありませんか!

ビンディングペダルへの移行をためらっている人々に、これほどふさわしいペダルがあるでしょうか! あまりにも素晴らしいので、太字だらけになってしまいました。

さて、お手元のフラットペダルを見てみてください。

前後にリフレクターがついていることでしょう。そのリフレクターの裏側は、ふたつの突起またはネジでペダルの穴に固定されていませんか? このふたつの穴の間隔は決まっていて、前側のリフクレターを取り外すとそのままトークリップをボルト留めすることができるのです。

新しくペダルを買う必要はありません。ハーフクリップだけを買ってくれば(7〜800円くらい)ドライバー1本ですぐ装着できます。私が知る限り、もっとも費用対効果が大きく作業が簡単な自転車いじりがこれです。いかがですか?

ハーフクリップは使ってみたい。でも今つけてるごついブロック型のフラットペダルがダサくて、一刻も早くこれを窓から投げ捨てたい。そうおっしゃる向きには、トラック用ペダルなどがおすすめです。安くて軽量、小さくてシュッとした製品がたくさん売られています。ケイリン用ですけどね。

私自身、高校の頃(20年以上前でしょうか)自分の自転車にミカシマの安ペダル(トラック用)とトークリップ、ストラップをつけて、気に入って乗り回していました。重さも回転も軽いし、なにより見た目がすっきりと軽快。ストラップを装着しなければハーフクリップと同様の使い勝手になります。

ちなみにペダルは SYLVAN LITE という製品で、驚いたことに今でも販売されています。買えば3,000円もしませんが、今見てもコンパクトで引き締まっていて、なかなかカッコイイですね。

せめてひとなみに。-三ヶ島 SYLVAN LITE

三ヶ島 SYLVAN LITE

写真を見ると、ペダルの下に三角形の小さなスパイク状の突起があるのにお気づきでしょうか。このスパイクが便利なんです。何のためのものか、おわかりですか?

トークリップを装着したペダルは、足を入れていない時はクリップの重みでうつむいてしまいます。そのままではたいへん足を入れづらいのですが、真上に向いた問題のスパイクを靴の裏で「チョイッ」と後ろにこすると、ペダルが回転して「スポッ!」と勝手に爪先がクリップに収まってくれるのです。とても簡単なアクションなので、走りながら足元を見ずにペダルを装着することもすぐにできるようになりますよ。

posted by Gyochan at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2011年09月05日

R970SL はなかなかよく利くブレーキです

台風のせいで、あ、毎度。

台風のせいでこの週末は走れるんだか走れないんだかよくわからず家でぐずぐずしていたけれど、ガマンできなくなって「ままよ、降られたってかまうものか!」と日曜の夜8時に出走しました。

結局、雨に降られることなく レギュラーコース を一巡することができた。ところが帰宅してシャワーを浴び風呂場から出てくると、ちょうど外が豪雨に。いや〜、危なかった!

本日はレギュラーコースで、おニューのブレーキ TRP R970SL の試走です。

世にも珍しいマグネシウム製、しかも重さ 220g (ペア・実測)の超軽量ブレーキなので、利きが悪かったらそういうもん、とあきらめる心積もりでした。

が、どうしてどうして。かなりしっかりとした利きでしたよ。少なくとも、昨日まで着けていたシマノ 105(BR-5501、360g 実測)と比べると制動力はかなり上です。というか、私にはそれしか比較対象がないんですが。

低速で無造作にキュッとリヤを引いてみたら以前よりもたやすくロックしました。きちんとグリスアップした新しいインナーに張り替えて、レバーが軽かったせいかもしれませんが。高速(50km/h 以上)からのフルブレーキングもためしてみましたが、なかなか安定しています。レバーを引いたぶんだけ制動力が素直に加わっていく感じで、その変化はわかりやすくリニアです。

そもそも、今回のブレーキ交換によってシューの銘柄も変わっているんです。なので、制動力の差はシューによるものなのかキャリパーによるものなのか、そこの切り分けは結局よくわからないのです。付け替えて再試走する気もないなあ。

もっとあれこれ試してみたかったんですが、いつもハードブレーキが必要になる信号が今回に限ってみんな青だったんですよね。ふだんならうれしいことなんですが、こういう時に限って、ねえ。うまくいかないもんです。

ちなみに、360g → 220g の軽量化については、もちろん体感はできませんでした。もともと今回の換装は軽量化が主眼ではありませんでしたけどね。ルックスです、ブレーキの。こんなこと書いたらバチが当たりますかね。

とにかく、私のライディングスタイルで制動力に不満はありませんでした。あとは問題になるとしたら耐久性ですが、こればっかりは何千キロも乗らないとわかりません。

もうひとつ、昨日の記事 ではあまり詳しく書きませんでしたが、このブレーキを選ぶデメリットとしてクイックレリーズの不便さがあります。

昨日も書いたとおりこのブレーキはスライド式クイックというユニークな機構を備えていますが、これ、かなり使いにくいです。スムーズに開放させようとすると、いったん両アームを手ではさんでワイヤーを少し緩めてやる必要があります。あと、クイック脱着のたびにアーチ表面の塗装が削れます。

やはりブレーキのクイックは一般的なレバー式がいちばんです。

posted by Gyochan at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2011年09月04日

TRP R970SL 装着

毎度。

せめてひとなみに。-TRP R970SL

台湾製ブレーキとは思えぬシャープで攻撃的でクールなルックスにヤラレて、明白に分不相応なグレード・価格であるにもかかわらず衝動買いしてしまった TRP R970SL ブレーキを取り付けました。台風が来ていて外乗りができず、使用感などはまだ書けません。(書きました

できれば取り付けも自分でやりたいところですが、さすがにブレーキという生命にかかわる保安部品をまったく未経験のわたくしが交換するというのは抵抗があるし、そもそもそれに必要な工具がありません。

地元でちょいちょい世話になっているショップ「バイクプラス多摩センター店」は持ち込みパーツでも組み付けをしてくれるので(購入パーツの組み付けは工賃3割引、持ち込みパーツのは割引なし)、今回もお願いすることにしました。また、許可をいただいて後学のために作業をじっくり見学させてもらうことにしました。

まず製品を見て店員さんが、「カーボンリム用のシューがついてますね……」私も同時にそのことを思い出してました。ノーマルシュー(シマノR55C3)を購入して交換します。シューの着脱は自分でも掃除したりしてるので大丈夫。ちなみに、R970SL にデフォルトでついているカーボンリム用のシューは、ロゴこそないものの SwissStop 製のようです。

気を取り直して、作業に戻ります。作業は

  1. 旧ブレーキの取り外し
  2. 新ブレーキの組み付け
  3. ワイヤーの交換
  4. ワイヤーの調整
  5. シューの位置決め
  6. センター出し

という順序で進みました。メモを取っていたわけではないので一部前後しているかもしれません。

これなら工具があればメンテ本を見ながら自分でもできるかな、と思いました。寡黙な店員さんで「ここではこういうコツが」などという説明はあまりしてもらえませんでしたが、それでも作業を見せてもらうだけでずいぶん勉強になりました。

たとえばシューの位置決め。ボルトを緩めて位置を決めたらその位置のままブレーキレバーをにぎってしまう。レバーを強くにぎったままボルトを締めれば、シューがボルトと供回りしてしまうことなく簡単に組みつけられる。これは手際がいいわ。こういうちょっとしたコツは、プロの作業を見なきゃ学べないなあ。

あ! それから、R970SL を組み付ける際には注意点がひとつあります。

R970SL はスライド式クイックレリーズというユニークな機構を備えています。アジャストボルトを定位置から横にずらしはずすとクイックがはずれます。この機構ではアウターが大きく移動し角度を変えるので、一般的なレバー式クイックのブレーキよりもアウターワイヤーに少しゆとりを持たせる必要があります。3cm〜5cm くらい長ければいいでしょうか。

つまり、R970SL にリプレイスするとしても前のブレーキのアウターはまず使いまわせません。少なくともリアは絶望、フロントは何とかなるかもしれませんが、クイックの動作がかなり窮屈にはなると思います。写真参照。

せめてひとなみに。-TRP R970SL リリース機構

posted by Gyochan at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2011年09月03日

ブレーキ選定、購入

毎度。

極秘裏に進行しているキャノンデールのドレスアップ作戦の一環として、ブレーキを交換することにしました。もともとついているのは、こちらのシマノ105(BR-5501-S)。

せめてひとなみに。-Shimano 105 BR-5501

もちろんこの105、制動力に不満を感じたことはありませんが(というか、別のブレーキを使ったことがないので制動力の比較などできません)、あまりにも無個性な外観がつまらなくなってきました。ロゴを消してしまったらもうどこの何というブレーキだかわかりません。

というわけで、極秘とされているドレスアップ作戦のコンセプトに沿うようなデザインのブレーキキャリパーを探していました。そのコンセプトとは、これは極秘なのですが、『黒と金のツートン』です

近頃は色つきのブレーキというのもたくさんあるんですな。極秘コンセプト「黒&金」にマッチするブレーキもたくさんあります。黒一色はもちろん、金色のものもいくつもありました。

中でも気に入ったのは老舗ダイアコンペの BRS100(黒/金)。

せめてひとなみに。-Dia-Compe BRS100

このカラーコンビネーションはなかなかいいですね。この写真だと金色が少し緑がかっていますが、もう少し普通の金色っぽい写真もありました。今後も金パーツは増えていくので、金の色味まで統一するのはどっちみち不可能。ここはあまり気にしません。

重さは 105 とほぼ同じ、価格のほうは市価6,000円ほどで 105 の新品よりかなりオトク。いったんはこれに決定しました。制動力は値段から考えておそらく少しグレードダウンになるでしょうが、それが問題になるような走り方はしません。

ところが、そんなある日わたくしはひとつのブレーキを偶然見つけてしまうのです。

せめてひとなみに。-TRP R970SL

ぐはあ、鬼カッコイイわこれ。俺は、これが、ほしい。

TRP の R970SL というブレーキです。TRP は Tektro Racing Products の略、つまりテクトロの高級品部門。その製品ラインナップの最上位、フラッグシップ機です。国内定価は実に 65,000円(税抜)! 6,000円のブレーキを買おうとしていたのに。

テクトロについては様々な評判がありますが、それにしてもフラッグシップ機というのは私にはオーバースペックもいいところです。「すごく惹かれるけど、いくらなんでもナシだよな……そもそもブレーキに6万円以上も出せるものか」といったんはあきらめました。

ところが、そんなある日わたくしは ebay でこのブレーキが 309.99USD (化粧箱なし)で売られているのを見つけてしまうのです。

せめてひとなみに。-ebay

うっ。

送料コミで2万5000円……。

ほぼ、新品デュラエースの市価並みの値段です。いやいや、デュラエースだって私にはとんでもないオーバースペックです。アルテグラですら必要ない男です。105でさえ限界域で扱うことは一生ないであろうヘタレなんです。こんなブレーキ、必要ないに決まってます

円高は人を狂わせる……。

せめてひとなみに。-USポスタルサービス

posted by Gyochan at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車

2011年09月02日

ステムを反転させるとハンドルの高さは何mm変わる?

毎度。

ステムを反転させたときにハンドルの高さがどのくらい変わるかを表にまとめました。

※この表の読み方がひと目で洞察できる人は、表の下に続く長い文章まで読む必要はありません。

ステム長ステム角
±5°±6°±7°±8°±9°±10°
50mm8.7mm10.5mm12.2mm13.9mm15.6mm17.4mm
60mm10.5mm12.5mm14.6mm16.7mm18.8mm20.8mm
70mm12.2mm14.6mm17.1mm19.5mm21.9mm24.3mm
80mm13.9mm19.5mm22.3mm25.0mm27.8mm
90mm15.7mm21.9mm25.1mm28.2mm31.3mm
100mm17.4mm24.4mm27.8mm31.3mm34.7mm
110mm19.2mm23.0mm26.8mm30.6mm34.4mm38.2mm
120mm20.9mm25.1mm29.2mm33.4mm37.5mm41.7mm
130mm22.7mm27.2mm31.7mm36.2mm40.7mm45.1mm

ロードバイクのハンドルの高さを変える方法は

  • コラムスペーサーとステムの配置を入れ変える
  • ステムの取り付け向きを上下反転させる

の二通りの方法がありますね。

今回はこの「ステムの取り付け向きを上下反転させる」場合の話。コラムスペーサーの移動と違って、ステムを反転させた時にハンドルが何ミリ上下するかはわかりづらいものです。そこでまあ、表にまとめてみたと。

ステム長とステム角がわかれば、ひっくり返した時の落差が三角関数で計算できます。私立文系だった私、エクセルと格闘しました。サイン・コサイン……。

ステム長(=突き出し)はフォークコラムの中心線からハンドルバーの中心線までの距離を言います(ステムの外寸ではありません)。お手元のステムのステム長はメジャーで測ればすぐわかります。また、市販完成車に付属するステムのステム長は一般に 80mm〜100mm くらいだと思います。

ちなみに、私のキャノンデール R700 2005年式に付属していたのは 95mm でした。あら、自分で作った表に自分のステムが載ってない。がっくり。

ステム角(=ステム上がり)は、フォークコラムの中心線から垂直に伸ばした線に対して突き出しがどのくらい傾いているかを示す角度です。ロードバイク用市販品の大半は ±6°のようです。通販サイトでたくさんのステムの角度を確認しましたが、±6°が圧倒的多数でした。

たとえば突き出し 90mm でステム上がり ±6°のステムを反転させると、18.8mm 高さが変わることになります。け、けっこう変わりますね……。

ただし! 上表の数値は「ハンドルがコラム方向にどれだけ動くか」を表しており、「鉛直方向」ではない、つまりハンドル地上高の差ではないことに注意してください。地上高で作表することも可能なのですが、それだとコラムスペーサーの厚みと組み合わせて検討するのに不便になってしまうんですよね。ヘッドアングルによって計算結果が変わってきちゃうし。

なお、ステムはハンドルを保持するだけのパーツではありません。アヘッド式ステムはヘッドチューブとフォークとを適切な圧力で連結保持するためのストッパーという、かなり重要な役割も兼務しています。

この兼務という部分が十分に広くは認識されていないらしく、ブログ等を見ているとハンドル高の調整をかなりお気楽に(言葉を換えるといいかげんに)行っている人がちらほらおられるようで心配です。

posted by Gyochan at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車